「アールアイさんなら、できるんじゃない?」

 さまざまなアイディア製品を開発してきた実績から、ゼネコンや職人さんなど建設現場で働く方々から、こうしたお声をいただくことがあります。ピタカイも、2003年頃に鳶職人さんの声で開発に取り組むことになった製品です。PC柱の「位置合わせ治具」で、荷を吊って位置決めをしなくてもすむことから、クレーンの拘束時間を大幅に短縮できます。

 当時、PC柱の位置決め・調整は、バールをコンクリート柱と床面の間に差し込んで行っていました。しかし、その方法だと細心の注意を払っても、コンクリート柱の角が欠けてしまうことがありました。鳶職人さんにとっては、やっかいな作業です。そこで、「なんとかならないか」と、当社に相談が持ち込まれたのです。日頃から現場に足繁く通い、「建設現場の困り事を解決したい」というのが、齋藤(現社長)の口ぐせ。「アールアイさんなら」と頼りにしてもらえたことがうれしく、齋藤は二つ返事で、製品開発を引き受けました。

[試作途中のピタカイ]

 そして、鳶職人さんの要望をヒアリングしながら、機器メーカーである大洋製器工業の岡室現専務と共に当社で試作機に取りかかり、第1号を完成させました。しかし、重量がありすぎたため、一度使っただけで破損するという結果に終わりました。

 ここから試行錯誤が始まります。PC柱を熟知する職人さんにPC柱の図面をもらい、フックの設計を一からやり直し。強度も高めました。ネジ部分は、激しい摩耗により、焼き付きや錆などで動作不良を起こすことが多いため、モリブデングリースを塗り、形状も変えることで摩耗の低減に努めました。

 難航したのは、ベアリングの改良です。むき出しで壊れやすいこと、粉塵などが混入しやすいことが課題でした。そこで、ベアリングを隠すため、さまざまな方法を模索。そして、ホースで覆うという最適解にたどり着きました。

 材料の開発にも手間取りました。ピタカイは構造上、製品自体に大きな負荷がかかります。素材が硬すぎても破損しやすく、欠片が飛び散るというリスクがあります。壊れにくく、大きな負荷に耐えうる粘度材を見つけるまで、幾通りもの素材の組み合わせを試しました。

「もう一工夫、もう一工夫」で進めた開発

 さらには、齋藤と岡室専務は使いやすさや細部にもこだわり、「もう一工夫、もう一工夫」と開発を進め、ようやく試作機第2号が完成したのは、開発に着手してから1年後のことでした。その試作機を現場で使ってもらうために、幾つもの試作品を抱え、ビルの20階まで上ったこともありました。建設現場で堂々と働くピタカイを見たときは、お客さまのために開発できたことを岡室専務と手を取り合って喜びました。

 今では、PC柱の調整にはピタカイが不可欠となりました。「この製品以外にPC柱を調整できるものはない」といえるまでに成長させることができたと自負しています。それだけ作業の安心安全に貢献できる製品だったことも、あらためて実感します。世の中になかった製品をゼロから開発し、育て、市場を形成していくという、当社の基本姿勢を示す代表ともいえるでしょう。さらに、この製品のアイディアは、PC梁の高さ調整や角度合わせなどにも応用が可能で、さまざまなところで役立っています。
 ちなみに、ピタカイというネーミングは、「ピタ」は位置決め、「カイ」は開発のきっかけをくれた鳶職人さんの名前に由来します。

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