整備に対する想い
こんにちは!
入社5年目!
テクニカルサポート部で整備を担当している日比です!
今回はアールアイの整備について感じたことをブログに書き留めていきたいと思います。
まず初めに、
アールアイは建設に使われる機材の一つである吊り治具のリース、販売をしている会社です。
その中でもメインはリース、つまり製品を貸し出すこととなっています。
製品を貸し出す際に整備を行う仕事を担っているのがテクニカルサポート部です。
整備という言葉を広辞苑で検索すると
「ととのえそなえること。すぐ使えるように準備をととのえること。」
このように出ておりました。
私たちのやっている仕事は正にその通りで、安心安全な製品を整備することなのですが、
それに加えて、【業界で一番綺麗な製品をお客様にお届けする】ということも大切にしています。
この【業界で一番綺麗な製品をお届けする】ということに関して葛藤していた時期がありました。
少し長くなりそうですが、入社前からさかのぼって話していきたいと思います。
私は就職活動をしていた際、これがやりたい!というものもなく、
ただ営業職以外の仕事がいいなと漠然とした仕事探しをしていました。
その中で出会ったのがアールアイでした。吊り治具という名前は全く知りませんでした。
日本の高層ビルの建設には欠かせない製品を取り扱っているという紹介と総合職ではあったのですが、
営業ではなく整備という部分に魅力を感じたこと、
そして何より社員の方の雰囲気が良かったので、ここなら頑張れそうだと思い入社を決めました。
入社にあたり、整備に魅力を感じていた私ですが、
大学時代はインドネシア語一筋で、整備の「せ」の字も知らず、
まして工具の使い方もほとんど分かっていない状況でした。
アールアイの製品は荷物を吊ることに使われるのですが、
吊られる荷の重さは幅広く重いもので50t、軽いもので1t......え、1トン?
日常生活の中にトンという重さの概念がなかったので、衝撃を受けたことを覚えています。
入社してすぐに言われた今でも印象に残る言葉「私たちの仕事は命を預かる仕事。一つのミスでお客様の命を奪いかねないので、それを心に留めておいて下さい。」
一番軽いものを吊る製品でも一つ事故が起これば、人の命に関わる。身が引き締まる思いでした。
整備の仕事はお客様へ安心安全をお届けすることだと認識しました。
その後、一つずつ工具の使い方、整備の方法を学びました。
製品を分解して、サビや汚れをバリを研磨し、塗装をし、数値を計測する。
出荷前は必ずダブルチェックが入るというような体制でした。
仕事に段々と慣れていく中で、【効率】という言葉がチラホラと出るようになります。
当初の私の整備は安心安全はもちろんのこと、【業界で一番綺麗な製品】という言葉の通り、
すべての作業を丁寧に行い、まるで一つの作品を仕上げるように整備をしていました。
そうした製品こそ、安心安全で【業界で一番綺麗な製品】だ!という意識で整備を行っていました。
そんな時、「その整備にどれだけ時間をかけるんだ。効率も考えろ」という指摘をいただきました。
私は、ハッとしました。必要以上にこだわりをもって、時間をかけすぎることによって製品をお届けできないお客様が生まれてしまう可能性があること。
製品を求めるお客様がいれば欲しい時に欲しい分だけ、
完璧な製品を提供することが、リース屋として求められているのではないか。
ということに気づかされたのです。
そこで課題が生まれました。丁寧さと効率の両立ができない!
綺麗な製品を仕上たいがために、必要以上にこだわる私を見て、
上司の方が効率の良い整備方法を教えてくれました。
しかし、それを素直に受け止められず、整備ってなんだろうと感じることが増えていました。
なぜなら、先ほども書かせてもらっていた通り、一つの作品を仕上げるように整備を終えた製品こそ、
安心安全で【業界で一番綺麗な製品】だ!という意識で整備を行っていた当時の私にとって、
効率の良い方法の整備は手抜きのように感じてしまい、納得ができない状態で効率と丁寧さとの板挟みになっていました。
丁寧さを保ちながら効率を上げるという当たり前の発想が
当時の私には丁寧さと効率が反比例するように感じてしまい出来なかったのです。
そんな葛藤を抱えながら整備をしていた時、現場で使用されている製品を見に行く機会があり、衝撃を受けました。
胸が熱くなったことを今でも覚えています。
後日、いつものように出荷する製品をトラックに載せようとした時、不意にトラックの運転手の方から、
「いつも綺麗な製品だね。毎回、新品かと思うよ。」とお声をかけていただきました。
あぁそうか、私はこれを待っていたんだ。と思いました。安心して使って頂ける。
この前見た現場も使用して頂いていた方々は、「綺麗だ、安心して使えるな」と、思って使っていたに違いないと。
綺麗な、美術品のような作品を作ることではなく、建設に使用される吊り治具を求めていること、
製品が安心、安全に使用できることが一番大切なことだった。作業に没頭するあまり、大切なことを取り違えてしまっていたのです。
どうしたら安心安全な製品を全てのお客様にお届けできるかを日々チーム一丸となり、試行錯誤しながら業務に励んでいます
アールアイ、テクニカルサポート部はお客様が安心・安全に作業が行えるよう、整備を行っております。
製品は一度すべて分解して、研磨、再塗装を行っています。部品ごとに数値の計測や、点検表を用いたチェックなどを行っております。
注文いただいた製品は、素早く確実に整備をし、完璧な状態で出荷しております。必ず気持ちよく使っていただけます。
日本の様々な現場で使用される吊り治具、表には見えないけど無くてはならない存在です。
そんな仕事に携わっていることに誇りを持ち、
これからも1人でも多くの方へ安心と安全をお届けできるよう取り組んで参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
【アールアイチャンネル】
- 2022.07.04
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